拝啓、宗太郎おじいちゃんへ、
天国で、お元気ですか?
おばあちゃんと仲良くしていますか?
いつも私たちを見守っていてくださり、ありがとう。
私は、ちゃんと生きられていますか?
おじいちゃんを笑顔にできる生き方をしているでしょうか?
5月になると、いつもおじいちゃんを思い出します。
今夜は、おじいちゃんの故郷の石川のお酒を飲みながら、
おじいちゃんへの追悼詩集《だちあかん》を読みながら泣いています。
おじいちゃんのおもかげ、みんなのおじいちゃんへの愛がいっぱいにつまった詩集。
一生懸命に絵を描いた人
一生懸命に妻を看病した人
一生懸命に生きた人
繊細で優しく、風来坊で、熱血で、最後まで創作意欲を失わなかった万年青年
もっと一緒にいたかったな。
もっとたくさん思い出をつくりたかった。
人の命に永遠はない。
いつかはみんな一人で旅立ってゆく。
おじいちゃんの残してくれた心を、
私のうちに、大切に、
残された命を、大切に生きてゆきます。
おじいちゃん、大好き。
ありがとう。
みちこ
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人の死は宇宙への回帰である
微粒子となって広大な自然の中に
溶けこむことだ
人間のなまぐさい俗念や
卑しくあわれな肉体から開放されて
永遠に光の中に溶けこむことだ
輝ける微粒子
燦々とふりそそぐ光
さわやかにふく風
その中にきっと兄はいる
(追悼詩集、だちあかんより、
祖父の弟、画家森本仁平さんの詩)